小学4年生になって、急に勉強の内容が難しくなったと感じるご家庭も多いのではないでしょうか。
「そろそろ塾に通わせたほうがいいのかな……」と迷い始めるのも、この時期によくあることです。
でも、塾が本当に必要かどうかは、お子さんの性格や学習の状況、ご家庭の方針によってまったく異なります。
「通わせなきゃ」と焦って選ぶのではなく、まずは今の状況を整理して、家庭に合った選択肢を検討することが大切です。
この記事では、小学4年生に塾は必要かどうか、通塾以外の選択肢も含めてわかりやすくご紹介していきます。
小学4年生で塾を検討する家庭が増える3つの理由
小学4年生は、学習面・生活面ともに大きな変化が訪れる“転機”の時期です。このタイミングで塾を考えるご家庭が増えるのには、いくつかの明確な理由があります。
1. 勉強が一気に難しくなる
算数では、掛け算・割り算・分数といった応用的な単元が本格的にスタートします。これまでの「暗記中心」の学習から、「理解して使う力」が求められるようになるため、つまずく子も少なくありません。
国語では、文章の要点をつかむ力や、考えを言葉で表現する力が必要になります。読めても“意味がわからない”という壁に直面することが多いのも、この時期の特徴です。
2. 自主的な学習習慣が求められるようになる
低学年までは、親がそばにいれば勉強が進んでいた子も、中学年になるとそうはいかなくなります。宿題の量も増え、自分で時間を使って勉強する力が必要になってくるからです。
「声をかけてもやらない」「教えるとイライラしてしまう」といった家庭の悩みが目立ち始めるのもこの頃。勉強への向き合い方そのものが問われる時期といえるでしょう。
3. “9歳の壁”に直面する
「9歳の壁」とは、中学年の頃に多くの子どもがぶつかる“学習と心の転機”のことです。これまで順調だった子も、突然授業についていけなくなったり、失敗を極端に恐れたりするようになります。
自信を失う前に、小さな成功体験を積み重ねられる環境を整えることが大切です。その手段として、塾という“家庭外の学習サポート”を取り入れる家庭が増えているのも納得ですよね。
塾が「必要なケース」と「必要ないケース」の見分け方
塾が必要かどうかに“正解”はありません。
大切なのは、お子さんの学習状況とご家庭のサポート体制を踏まえて、今の段階で最適な方法を選ぶことです。
【塾が必要なケース】
・家庭学習だけでは追いつかないと感じている
・「勉強が嫌い」「すぐ飽きてしまう」など、1人での学習が難しい
・親が教えるとケンカになってしまう、教え方がわからない
・中学受験を視野に入れており、基礎を固めたい
特に「わからないことを質問できないまま溜め込んでしまう」タイプの子には、外部の学習サポートが効果的です。
塾や家庭教師のような“第3者の存在”が、子どものモチベーションや理解度を引き上げてくれるケースもあります。
【塾がなくても大丈夫なケース】
・自分から机に向かう習慣がついている
・家庭内でしっかり学習のサポートができている
・授業内容に大きな遅れはない
・まだ塾に行くことへのハードルが高いと感じる
子ども自身が「今は困っていない」と感じている場合、無理に塾に通わせる必要はありません。
むしろ家庭での学びの質を高めたり、教材を工夫したりするだけで十分対応できるケースも多く見られます。
塾に通わせたい場合は“オンライン塾”も選択肢に
「塾に通わせたいけれど、続けられるか不安……」そう感じているご家庭は少なくありません。
仕事の都合で送迎が難しかったり、塾の時間帯が夜になると、子どもを1人で通わせるのは心配という声もあります。そもそも近くに塾がないというケースもあるでしょう。
そんなときに柔軟な選択肢として注目されているのが、“オンライン塾”です。
オンライン塾とは?
オンライン塾は、パソコンやタブレットを使って自宅で授業を受けられる塾のことです。講師とリアルタイムで会話しながら学べる個別指導タイプもあり、対面の塾に近い形でサポートを受けられます。
移動の負担がない分、子どもの集中力や体力の面でも安心感がありますし、家庭との連携もしやすいのが魅力です。
もちろん、すべてのお子さんに合うとは限りませんが、
「教室に通うのが難しい」
「自宅で効率的に学ばせたい」
そんなご家庭にとっては、オンライン塾はとても心強い選択肢のひとつです。
おすすめオンライン塾 5選
オンライン塾といっても、そのスタイルやサポート体制はさまざまです。
ここでは、小学4年生の家庭学習に取り入れやすく、信頼できる5つのオンライン塾をご紹介します。
それぞれ特徴が異なるので、お子さんの性格や家庭の状況に合わせて比較してみてください。
1. トライのオンライン個別指導塾
トライのオンライン個別指導塾は、テレビCMなどでもおなじみの「家庭教師のトライ」が手がける、完全1対1の個別指導型オンライン塾です。
プロ講師によるマンツーマン授業で、理解度やペースに合わせた丁寧な指導が受けられます。
専用のホワイトボード機能やカメラでのやりとりもあり、自宅にいながら“目の前で教えてもらう感覚”が得られるのも魅力です。知名度・安心感ともに高く、はじめてのオンライン塾として選ばれることも多いサービスです。
2. 東進オンライン学校
「東進」と聞くと大学受験のイメージが強いかもしれませんが、実は小学生向けのコースもあります。
四谷大塚が監修した映像授業を、毎日5分〜10分程度でコツコツ受けられるスタイルが特徴です。
学年の枠を越えて先取り学習ができる仕組みもあり、学習意欲の高いお子さんにもぴったりです。授業は動画形式ですが、実力派の講師によるわかりやすい解説で、家庭学習でも安心して取り組めます。
3. 進そら塾
進そら塾は、進研ゼミで知られるベネッセが運営する、個別指導型のオンライン塾です。
“自宅学習でつまずいたときのサポート役”として、進研ゼミの延長として利用するご家庭も多く見られます。
担当講師が週1〜2回のオンライン授業を行い、学習の進度や理解度に応じて指導内容を調整してくれます。
自立学習とサポートの“いいとこ取り”ができるスタイルで、子どもにも親にも無理がありません。
4. e-Live
e-Liveは、大学生講師によるマンツーマン指導が特徴のオンライン家庭教師サービスです。
実際の授業はZoomを使い、子どもと先生が1対1でやりとりをしながら進めていきます。
「先生が近い存在だから、質問しやすい」と感じる子も多く、やる気の引き出し方にも定評があります。
講師は選抜制で、学力だけでなく人柄や対応力も重視されているのが安心ポイントです。
5. STUDY BASE
STUDY BASEは、コーチング要素を取り入れた個別指導スタイルで、子ども自身の「やる気」や「学び方」に寄り添ってくれるオンライン塾です。
一方的に教えるのではなく、子どもと対話しながら「できた!」を積み重ねていくのが特徴です。
勉強嫌いな子や、自信をなくしている子にもやさしく寄り添う姿勢が評価されており、「塾っぽくない塾」として選ばれることもあります。
このように、オンライン塾にもいろいろなタイプがあります。学力だけでなく、お子さんの性格や家庭のペースに合った塾を選ぶことで、より効果的な学習環境が整います。
次は、塾以外の選択肢として「家庭学習」での対応方法をご紹介していきます。
それぞれ無料体験や資料請求ができるので、気になる塾があれば、まずは気軽にチェックしてみてください。
塾だけが正解じゃない|おすすめ家庭学習 5選
塾に通うことで得られるメリットはたくさんありますが、必ずしも「塾=正解」というわけではありません。
子どもによっては、家庭のサポートだけでしっかり学習を進められるケースもありますし、むしろ自分のペースで学べるスタイルのほうが合っているという子も少なくありません。
最近は、タブレット学習や通信教材など、自宅で取り組める学習サービスが充実しています。
教科書に準拠した内容が多く、親がつきっきりで教えなくても、自然と学習習慣をつけやすいのが特長です。
学校の授業についていけているようであれば、こうした教材を活用して、「塾に行かなくてもできる」という自信を育てていくのも、十分に有効な選択肢です。
スマイルゼミ
スマイルゼミは、専用タブレット1台で全教科を学べるオールインワン型の通信教材です。
紙のドリルでは難しかった「書いて覚える学習」にも対応しており、ペン操作でしっかり定着を図れます。
自動丸つけやごほうび機能も充実しており、自然と学習習慣が身につきやすい点も魅力です。
進研ゼミ
進研ゼミは、ベネッセが提供するタブレット学習スタイルの教材です。
赤ペン先生の添削やキャラクターの声かけ、動画解説が豊富で、勉強が苦手なお子さんにも取り組みやすくなっています。
授業の進度に合わせて学べる内容になっており、予習・復習のサポートとしても活用しやすいのが特長です。
Z会小学生コース
Z会小学生コースは、思考力を伸ばす良問と、やや高めの難易度が特長の通信教育サービスです。
自分で考える力を育てたい方や、中学受験を視野に入れているご家庭に選ばれることが多くあります。
紙ベースとタブレットベースの2種類から学習スタイルを選べるのも便利です。
スタディサプリ小学生講座
スタディサプリ小学生講座は、リクルートが提供する映像授業型の学習サービスです。
1回15分程度の短い授業で要点をテンポよく学べるため、集中力が続きにくいお子さんにも向いています。
月額料金が比較的リーズナブルで、費用を抑えながら質の高い授業を受けられる点でも人気です。
デキタス
デキタスは、小学生向けに特化したアニメ風の解説が特徴のタブレット教材です。
「見る・聞く・選ぶ」といった直感的な操作で進められ、はじめてデジタル教材を使うお子さんにも親しみやすくなっています。
学校の授業についていけるか不安な子の“最初の一歩”としても選ばれています。
どれが正解かは、お子さんやご家庭のスタイルによって変わります。無理なく続けられそうなものから、気軽に試してみるのがおすすめです。
まとめ|塾が必要かどうかは「家庭ごとの正解」で決めてOK
小学4年生は、学習内容や生活リズムが大きく変わるタイミングです。
そのため、この時期に塾を検討し始める家庭が増えるのは自然なことと言えます。とはいえ、必ずしもすべての子に塾が必要というわけではありません。
学習の理解度や家庭でのサポート状況、お子さんの性格やモチベーションなどによって、最適な選択肢は変わってきます。
塾に通うことも、オンラインで学ぶことも、家庭で取り組むことも、すべて立派な学び方です。大切なのは、「うちの子にとって、今なにが合っているか?」をじっくり見極めること。
まずは体験や資料請求など、気軽にできる方法から始めてみるのもおすすめです。焦らず、無理なく、家庭のペースで進めていきましょう。